★厚生労働省の思いつき案である「パート、非正規労働者からの国民年金保険料強制徴収案」は、この人々からの大きな憤激にあうのは火を見るよりあきらかである。厚生年金の適用外となっている非正規労働者(臨時・パート)の数、厚労省は約140万人という。ほとんど多くが年収300万円以下の1740万人(勤続1年以上、男女計)に含まれることが推定できる。
★パート、非正規労働者で時給1,200円、1日8時間、月20日でも税込み19万2千円、年間230万円としても、年間の国民年金保険料約17万3千円は年収の7.5%強に相当する。多くの女性パート・非正規労働者は、専業主婦の扶養配偶者基準の130万円前後がひとつのボーダーラインといえる。
ここでは、まず、パート、非正規労働者の「実存的現実的」な年収層100万以下、200万円以下、300万以下を国税庁統計「民間給与実態統計調査」(2006年12月31日時点)から把握していただきたい。

勤続1年以上で300万以下の年数総数は、1740万人。うち男性は591万人、女性は1,149万人。男女の平均勤続年数は約8年、平均年齢は46歳。
この低所得層は圧倒的である。全給与所得者約4,485万人の39%を占める。日本資本主義の層としての「流動労働力」はここに集中しているわけである。
このなかには、当然に厚生年金が適用されている人、専業主婦の第三号被保険者もいる。しかし、厚生労働省はこのうちの140万人程度が国民年金を未納である故に、この人達は定常的な給与がある仕事に就いていれば「強制徴収」、負担しきれなければ「保険料ディスカウント年金はほどほど」の保険料免除申請に従属させるという。
この所得階層にとって国民年金の保険料そのものがなんとも「不合理」かつ「差別的」ですらある。多くの国民は直感的にこのことを分かっているはずである。それ故に、「納付」すること自体がアホらいしいのである。次号でその「不合理」と「差別性」を見てみたい。
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方