社会保険庁の統計情報から、国民年金保険料納付率の推移を見てみる。
保険料は過去2年分の納付が可能であるため、最終納付率は2年後に判明する。
例えば2005年度分保険料の最終納付率は、05年度の現年度納付分(67.1%)に、過年度分(06年度納付分(3.6%)、07年度納付分(1.8%))を加えた、72.4%となる。
07年度の現年度納付率は、63.9%と前年比マイナス2.3ポイントの落ち込みを見せている。
この要因は、年金記録問題に手を取られ、徴収率上昇の対策が充分に取れなかったこと、そして「優良納付者」であった段階の世代(50代後半)が、60歳に到達し、制度加入から抜けたことなどが挙げられる。
社会保険庁は、全国の社会保険事務所への強制徴収専門職員の配置、保険料最終督促状の送付、徴収業務の民間委託の増加等の手段で、徴収率の上昇を目指しており、その数値は、過年度徴収分(06年度分徴収2.8%プラス、05年度分徴収1.8%)に現れている。
しかしここで注意しなければならないのは、徴収率が「納付月数÷納付対象月数×100(%)」で計算された数値であり、この「納付対象月数」には、全額免除月数・学生納付特例月数・若年納付猶予月数が含まれていない点である。
07年度のこうした免除者は517万人に達しており、第1号被保険者全体の2123万人のうち、4分の1以上を占めている。
この納付免除者(勿論後納される可能性はあるが)も視野に入れると、国民年金の納付率の「3人に1人が未納」という状況は、それどころでなく深刻であることが見て取れる。

資料:社会保険庁「国民年金の加入・納付状況(平成19年度)」より日本生活設計が加工
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